
日本は超高齢化社会と言われており、年齢を重ねても健康で活動的に過ごす方が増えています。それに伴い、歯を失った際の治療としてインプラントを希望される高齢の方も増えてきました。
しかし、高齢になってからインプラント治療を検討する場合には、いくつか注意すべきポイントがあります。今回は、高齢者がインプラント治療を受ける際に知っておきたいリスクについてご紹介します。
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インプラントは治療後のメンテナンスが重要
インプラント治療を受ける理由として多いのは、虫歯や歯周病によって歯を失ってしまったケースです。本来であれば、歯周病予防のための定期的なメンテナンスを行っていれば、歯を残せた可能性もあります。
インプラントには、天然歯のように細菌の侵入を防ぐ組織がありません。そのため、インプラント周囲にプラークが溜まると炎症が起こりやすくなります。これをインプラント周囲炎と呼びます。
インプラントを長く使用するためには、治療そのものよりも治療後の定期的なメンテナンスが重要です。歯科医院での専門的なクリーニングやチェックを継続することで、トラブルの予防につながります。
基礎疾患によって歯ぐきの抵抗力が弱くなることも
高齢になると、何らかの持病をお持ちの方が増えてきます。代表的なものとしては、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病があります。
特に糖尿病は感染症に対する抵抗力が低下しやすく、インプラント周囲の炎症が起こりやすいと言われています。また、炎症が起きた場合も治癒まで時間がかかることがあります。
そのため、インプラント治療を検討する際には、全身の健康状態を確認したうえで慎重に判断することが大切です。
骨粗しょう症の薬を使用している場合
高齢の方では、骨粗しょう症の治療薬を服用されているケースも少なくありません。骨を強くする薬は健康維持にとても重要なものですが、一部の薬には顎の骨の感染に対する抵抗力を下げる可能性があるとされています。
この副作用として知られているのが「薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)」です。発症頻度は高くありませんが、万が一発症すると顎の骨に炎症が広がる可能性があります。
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む治療であるため、こうした薬を使用している方の場合には、インプラント以外の治療方法を検討することもあります。
基礎体力の低下によるトラブル
年齢を重ねると、体の筋力が低下する「フレイル」と呼ばれる状態になることがあります。お口の機能が低下する状態は「オーラルフレイル」と呼ばれ、噛む力や飲み込む力が弱くなることがあります。
食事の際には、口を開けて食べ物を取り込み、噛んで、飲み込むという一連の動きが必要です。これらの筋力が低下すると、食べ物が口の中に残りやすくなり、インプラント周囲に汚れが溜まりやすくなる可能性があります。その結果、炎症のリスクが高まることもあります。
まとめ
高齢になってからのインプラント治療は、年齢だけで判断されるものではありません。しかし、持病や服用している薬、体力やお口の機能などを考慮しながら慎重に判断することが大切です。
インプラントを長く快適に使うためには、治療後のメンテナンスや定期検診も欠かせません。
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