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ALOHAごうだ歯科ブログ

2025.12.04 未指定

インプラント治療の総期間はどれくらい?長引くケースと治療期間の短縮法

インプラント治療の総期間はどれくらい?長引くケースと治療期間の短縮法

インプラント治療を検討されている方にとって、「治療期間がどれくらいかかるのか」は、費用や安全性と並んで最も気になる点の一つでしょう。仕事や生活のスケジュールに大きく関わるため、できるだけ早く、そして計画通りに治療を終えたいと考えるのは当然です。

しかし、インプラント治療の期間は、お口の状態や採用する治療法によって、数ヶ月で終わることもあれば、一年以上かかることもあります。

この記事では、インプラント治療の標準的な期間を解説するとともに、なぜ治療が長引くことがあるのか、そして期間を短縮するために利用される最新の治療法について、詳しくご紹介します。

 

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インプラント治療の基本的な流れと標準的な期間


インプラント治療は、主に以下の3つのステップを経て完了します。

ステップ1:診断・準備期間(約1ヶ月〜)


治療開始前の綿密な準備期間です。

・精密検査・診断:CTスキャン撮影、口腔内診査、骨量・骨質の評価を行います。
・治療計画の立案:患者さんの状態に基づき、最適なインプラントの種類、埋入位置、手術回数を決定します。
前処置: 歯周病や虫歯がある場合、インプラント手術の前にこれらを完治させる必要があります。この前処置に時間がかかることがあります。

 

ステップ2:外科手術と定着期間(骨の治癒期間)(3ヶ月〜6ヶ月)


インプラント治療の中で最も時間がかかる期間です。

インプラント埋入(1次手術):顎の骨にインプラント体(フィクスチャー)を埋め込む手術を行います。
骨とインプラントの結合(オッセオインテグレーション):埋入されたインプラント体が周囲の顎の骨としっかりと結合し、一体化するのを待ちます。

下顎の場合:骨が比較的硬く、血流も豊富であるため、通常約3ヶ月が目安です。
上顎の場合:骨が比較的柔らかく、治癒に時間がかかるため、通常約4ヶ月〜6ヶ月が目安です。

 

ステップ3:上部構造(かぶせ物)の装着期間(約1ヶ月〜2ヶ月)


インプラントが骨と結合した後、最終的な歯を装着します。

・アバットメント(連結部品)の装着:インプラント体と最終的な歯(上部構造)を繋ぐ部品を装着します。(2回法の場合)
・型取り:最終的なかぶせ物を作成するための型取りを行います。
・上部構造の作製・調整:技工所でかぶせ物を作製し、色や噛み合わせを入念に調整・装着します。

治療が長引く主なケースとその要因


標準的な期間(総計4ヶ月〜8ヶ月程度)を超えて治療が長引くケースは、主に「顎の骨の状態」と「治療前の口腔内の状態」に原因があります。

要因①:顎の骨の量が足りない場合(骨造成が必要)

歯を失って時間が経つと、その箇所の顎の骨が吸収され、インプラントを安全に埋め込むのに十分な高さや幅がなくなることがあります。この場合、インプラント手術の前に骨造成(こつぞうせい)という処置が必要になります。

【長引くパターン】 骨造成をインプラント埋入手術と同時に行えない場合(骨の不足が非常に大きい場合)、先に骨造成を行い、骨が再生した後に改めてインプラント手術を行うため、トータルの治療期間が1年〜1年半以上になることがあります。

要因②:重度の歯周病や虫歯がある場合

インプラントの成功には、口腔内が清潔で健康であることが絶対条件です。

・歯周病治療:重度の歯周病が進行している場合、手術前に歯周病を完全にコントロールする必要があります。これには数ヶ月の期間を要することがあります。
・抜歯窩(ばっしか)の治癒待ち:抜歯が必要な歯があった場合、抜歯後の穴(抜歯窩)が完全に治癒し、骨が回復するのを待ってからインプラントを埋入します。通常、抜歯後2〜4ヶ月の治癒期間が必要です。

要因③:全身疾患がある場合

糖尿病などの全身疾患がある場合、免疫力の低下や血流の問題から、傷の治りが遅くなることがあります。治療の安全性を最優先するため、全身疾患のコントロール状態を確認しつつ、慎重に治療を進めるため期間が長くなることがあります。

インプラント治療期間を短縮するための治療法

すべてのケースで可能ではありませんが、特定の条件を満たすことで治療期間を大幅に短縮できる治療法があります。

短縮法①:即時荷重インプラント(即日インプラント)

インプラントを埋入したその日のうちに仮歯を装着し、噛めるようにする治療法です。従来の治療法のように数ヶ月間、骨とインプラントが結合するのを待つ必要がありません。

適応条件と期間
条件:顎の骨の質と量に十分な余裕があり、インプラントを埋入した時点で非常に高い初期固定(ガッチリとした安定)が得られることが必須です。
期間:手術から仮歯装着まで最短1日。最終的な歯の装着まで含めても、従来の治療法より数ヶ月早く完了します。
注意点:即時荷重は可能でも、骨の定着を妨げないよう、その後の数ヶ月間は硬い食べ物を避けるなどの注意が必要です。

短縮法②:抜歯即時埋入

抜歯が必要な歯を抜いた直後に、その抜歯窩(穴)を利用してインプラントを埋入する治療法です。

適応条件と期間
条件:抜歯窩の周囲の骨が健康であり、感染がないこと。インプラントを埋入した際に、十分な初期固定が得られることが必要です。
期間:抜歯後の骨の治癒を待つ2〜4ヶ月の期間が短縮されます。
注意点:骨と歯茎の形をきれいに保つためのテクニックが必要であり、感染リスク管理が非常に重要です。

短縮法③:オールオン4 (All-on-4) / オールオン6 (All-on-6)

片顎のすべての歯を失った、または失う予定の方に対し、たった4本〜6本のインプラントで全ての人工歯(ブリッジ)を支える方法です。特殊な角度でインプラントを埋入することで、骨の少ない部分を避けることができ、骨造成の必要性を減らせます。

期間:骨造成が必要な場合と比較して、大幅に期間を短縮でき、多くの場合、即日インプラントを応用できるため、手術当日に仮歯が入ります。総治療期間は比較的短くなります。

まとめ:安全性を優先した「計画的な期間」を


インプラント治療の総期間は、診断・準備期間から最終上部構造の装着まで、最短で4ヶ月〜6ヶ月が目安となります。しかし、骨造成が必要な場合は1年〜1年半かかることもあります。

治療期間が長くなることは一見マイナスに感じられますが、特に骨造成が必要なケースでは、安全にインプラントを長持ちさせるために不可欠な期間です。焦って期間を短縮しようとすると、インプラントの定着不全や失敗に繋がるリスクが高まります。

治療期間を把握するためには、まずは精密な検査を受けていただくことが出発点です。当院では、患者さん一人ひとりのお口の状態を正確に診断し、治療期間、費用、リスクについて透明性をもってご説明いたします。

インプラント治療は、生涯にわたって食事や会話を楽しむための「投資」です。期間だけでなく、安全性を最優先した計画的な治療を進めていきましょう。まずはお気軽にカウンセリングにお越しください。

 

ALOHAごうだ歯科は岡山市南区でインプラント治療を実施しています。

また当院は保険診療も行っておりますので患者様の希望を丁寧にお伺いしながら最適な治療方法をご提案します。

抜歯した後の歯をどうするか・セカンドオピニオンも含めて悩んでいる方は是非当院へご相談ください。

 

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